高3の夏の金縛り体験談。わたしの耳に息を吹きかけたのは誰?
高校3年生の夏の出来事です。
部屋で寝ていると突然目が覚めました。目は覚めているのにまぶたをあけることができません。
まぶただけではなく指1本動かせないことに気付きました。
あれば金縛りでした
自分が金縛りにあっていることがわかりました。
私の部屋は2階にあるのですが夏の暑い夜だったので窓はあけていました。
すると網戸を開ける音がスルスルと聞こえてきたのです。
「えっ?誰かが入って来ようとしてる。しかも2階にどうやって上がってきたんだ!?」と頭の中は大パニックでした。
網戸を開け終え誰かが部屋の中に入ってきて、少しずつ私のほうに近づいてきている気配があります。
声を出そうにも金縛り状態なので出すことができません。
声が出せないまま恐怖体験は続きます
恐怖で気を失いそうでした。次の瞬間、体がずっしりと重くなりました。その侵入者が私の上に乗ってきたのです。
そして右耳に息をふーっと吹きかけてきました。吹きかけるのが終わるとごにょごにょと小声で何か話しています。
声の感じから年配の男性だとわかりました。話している内容は全くわかりません。
次は左耳に息を吹きかけてきて、終わるとまた小声で話しています。その動作がしばらく続きました。
「また息を吹きかけられる!」と身構えたら、フッと体が軽くなりました。
金縛りが解けたようで目をあけ飛び起きました。もちろん部屋には誰もいません。網戸も開いていません。
急に体が軽くなったので誰かが出ていった気配もありません。
リビングに行ってみると両親がいました
全ての力を振り絞ってダッシュで部屋を出て、両親がいる居間へ行きました。
娘がこんな目に合っているのに、二人はのんきにテレビを見ていました。必死で説明しましたが両親は終始ポカン顔でした。
怖ろしすぎてその日は自分の部屋で寝ることができませんでした。
次の日に学校で友人たちにその話をしましたが、ある友人に「それお父さんでしょ!?」と突っ込まれ皆に大爆笑されて終わりました。誰にも信じてもらえませんでした。
確かに冷静に考えるとおかしな話です。
私としては恐怖体験なのですが、そのおじさんは特に悪さをするわけでもなく恐がらせてくるわけでもなくただ耳に息をふきかけ小声で話して帰っていきました。今考えると少しお茶目にさえ感じてしまいます。
妖怪の一種かもしれないと思い、「妖怪」「おじさん」「耳に息吹きかける」などのワードを入力して調べてみましたが特にヒットしませんでした。
あの経験は本当に何だったのでしょうか。それきりそのおじさんは現れません。私の不思議体験です。