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ポスターと一緒にはがれてしまった女の影。あれは何だったのか?

土壁

 

小学生の頃、お昼にやっていた心霊番組を友達と妹と私で一緒に観ていた。

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怖いもの見たさで見続けていました

家は食堂を営業していたので、両親は1Fの店舗で営業中だった。
番組が進行していくにつれ、だんだんと怖くなってきて、ベットに潜り込み、皆で隠れるようにして、それでも観続けていた。
ふとテレビの右横に貼ってあったポスターを見ると、向かって右下の方にハガキのサイズ位の女の人の白い影が映っていた。影は肩から上のシルエットで顔が分かるわけではなく、ボブカットの女の人かな?と思う影だった。

 
私は驚き、怖さの余り、幻覚でも観ているのではないかと思い、友達に「ポスターの所に、女の人の影が映ってない?」と聞いてみると、「あー!!居る居る!」と怯えはじめた。妹も驚き号泣を始めた。だんだんとパニックになり、恐怖心も限界になり、1Fに居る母に助けてもらおう!と決めるも、部屋を出て階段を下りる行動が怖くて出来ない。友達も嫌だと拒否。最後の手段で泣き叫び嫌がる妹を、無理やり部屋から閉め出し、1Fへ送る事に成功。

 

 

母の目に映ったものは・・・

妹は泣き叫びながらも、母を呼ぶことに成功したようで、階段を上って来る足音に、友達と喜びあっていると、鬼の形相の母登場「こんな忙しい時に、あんた達はなにやってるの!!」と怒鳴られるも、「あそこのポスターに女の人がー!」と怯えながら指をさす。
母が怒りながらポスターに近づき、女の影を指さし「これかー?」とヒステリックに叫ぶ。

 
「それ!」と頷く私たちの前で、母は「外からの日差しが映っているだけでしょー!」
とポスターを勢い良く一気に剥がし、全ての怒りを込めながら、ポスターをくしゃくしゃと丸め潰し、ゴミ箱へ放り込んだ。
「もう、騒ぐんじゃないよ!!」と鬼は(母は)お店へ戻って行った。
ポスターも女の影も無くなった壁を見ながら、これで終わったんだ!
あー良かった~と安堵し、喜びあった。

 

 

そして、はっ!!と気づく

ポスターと一緒に女の影は居なくなった。
?日差しが映ってただけじゃないの?ポスターと一緒にはがれてしまった…
えっ?!って言う事は!本当に幽霊だったんじゃ?と再び恐怖が噴出し、今度は皆で1Fへ勢い良く、我先にと降りて行く。お店のドアを開けるや否や「騒ぐなと言ったでしょー!」
と赤鬼の(母の)怒声で、仕方無しに外へ逃げ出したのでした。

 
帰宅後は、お店が休み時間になっていたので母に事情を話すと、何も言わずにゴミ箱からポスターを拾い広げ「ほら、女の影なんて無いじゃない」と言い捨て、何処かへ持って行ってくれました。
ポスターに、もともと付いていた影でも無かったと再確認してしまうと、やはりあれは幽霊だったのだ!と思い、しばらくは恐怖心で一杯でした。
本当にあの影はいったい何だったのか、未だに不思議な思い出です。

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カテゴリ: 不思議な体験談

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