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あの日行った本屋さんはどこに?アニメのようなファンタジー体験

不思議体験

不可思議な体験や、奇妙な出来事、それは思い出となってとても存在感が大きくなります。
それの渦中にいる時にはそれが不思議なことだと思わないことも多くあると思うからです。
心霊体験とか、UFOを目撃したとかであれば、その時点で不思議体験をしていると認識できるでしょうけれど。

 
ごく普通の出来事。日常から一切はみ出さないこと。
それが、後になって、実は不思議な体験だったんだと気が付くこと。
僕が経験した不思議体験はそんな類のことでした。

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アニメのストーリーによく似た実体験

漫画、「ちびまる子ちゃん」の中に、友達と忍び込んで遊んだ洋館が、在ったはずの場所に無くなっていた。
という話がありますが、この話は、作者のさくらももこさんの実体験らしいのです。

 
僕の体験も、これによく似ています。
僕の体験について書きます。

 

アルバイト面接を受けました

十代の頃、アルバイトの面接を受けた帰り道、普段はあまり通らない道を自転車で走っていました。
慣れない道なので、面白いお店でもないかとキョロキョロしながらゆっくり走っていました。
大きめの道路から一本入ったところに、小さな古本屋さんのようなお店をみつけて、僕は自転車を降り、そのお店に入りました。

 
とても狭いお店で、中は外の光も入りにくい奥まったお店でした。
外観から、古本屋さんと思っていましたが、陳列された文庫本を手に取ってみると、どうやら古書店ではなく、新刊を扱う本屋さんのようでした。
奥のレジに背の低いおじさんがいて、会釈をされたように思います。

 
その時、手に取った文庫本。青い背表紙の、村上春樹さんの本だった。
そこまでハッキリと覚えているんです。

 

あの日の本屋さんを探したのですが

それから何日かして、僕はそのアルバイト先に通うようになりました。
なので、あの日行った小さな本屋さんにまた行ってみようと思ったのです。

 
ところが、見つかりませんでした。
私鉄の線路沿いの、とてもわかり易い道なのに、その本屋さんが見つからないのではなく。
その本屋さんのあったはずの、僕が大きな道路から入った道、自体が見つからないのです。
今でもはっきり、そのお店のたたずまい、中の雰囲気、景色、手に取った文庫本のビジュアルを憶えているのに。

 

 

もう一生答えは出ないのかもしれません

当時、僕はそのことを誰にも話さず、自分の中だけで、不思議だなぁと感じただけでした。

 
アレは一体なんだったのか。今でもよくわかりません。何度も往復して、「ここに道があったのに」と呟きました。

 
もしかすると、もっと人に訪ねるとか、調べるとかすれば、現実的に答えの出た出来事だったのかもしれません。

 
でも、自分の過去の思い出の中に、このような答えの出ない不思議な経験があるのも、面白いと思うんです。
「ちびまる子ちゃん」
のお話は、友達と行ったはずの場所。でしたけど、僕の体験は僕一人だったので、もしかすると単なる僕の記憶違いかもしれませんけど。

 
確かに行ったことがある場所。でも、二度とは行けなかった場所。
そんなファンタジーの世界のようなことが、現実に自分にもおこったのかもしれない。そう思うとちょっと楽しい気持ちにもなります。

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カテゴリ: 不思議な体験談

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