手相の三大基本線(生命線・感情線・頭脳線)が示す体内との連動とは

 
手のひらや掌線（手相線）を健康や身体という視点で観てみると、それまでの恋愛運や金運、出世運などの運勢とはちょっと違ったものが見えてきます。
例えば、右手と左手の関係性。

 
手相では一般的に、左手（パッシブハンド）は先天的で持って生まれたもの、右手（利き手＝アクティブハンド）は後天的でこれまでの人生の結果や現在を表しているとされます。男性は右手を観て、女性は左手を観るという考え方もありましたが、現在ではあまり用いられません。

 

脳と手との関係

この右手と左手の違いを身体という視点で言うと、右手は左脳がコントロールし、左手は右脳がコントロールしています。右脳が情緒や感情、直感や創造性などを司り、左脳が理性や計算、言語などの物理的な行動や性質を司っているという左右の脳の働きの違いがありますが、社会に出て左脳の理知的な能力を発達させる人間にとっては、その左脳の発達や変化が右手の手相の発達や変化につながるとされています。

一方左手は、右脳に刻まれた遺伝的な性質や感受性、芸術的要素などが色濃く現れ、変化せずに保たれるのではないでしょうか。
ですから、健康や身体を知るためには、現在の状態や変化が現れる右手を中心に観ることになります。

 

三大基本線と身体とのつながり

手のひらや掌線は様ざまに健康や身体の中とつながっているとされていますが、手相における基本中の基本である三大基本線＝生命線、感情線、頭脳線も健康や身体の状態を表す重要な線です。

生命線は、その人の生命力を表す線ですから、もちろん大きく健康や身体の中と結びついています。特に結びつきが強いのは、肺や気管支などの呼吸器系と胃や腸の消化器系。これは生命力を維持し高めるには、生きていくうえで最も大切な酸素の摂取と栄養素の摂取が重要であるということに結びついています。生命線の起点部分が呼吸器系を表し、末端部分が消化器系を表しているとされています。

感情線は、心臓や血管などの循環器系と結びついているとされています。感情線の状態で心臓が丈夫かどうかや疾患の可能性、血液の流れの善し悪しなどがわかります。また、目の機能の衰えなどを予測する場合も感情線を観ます（感情線上に島が現れるなど）。

頭脳線はその名のとおり頭の働きや考え方を表す線ですが、感覚や感受性と結びつきが強く、外部に対してセンサーの役割を果たす身体の中の感覚器（目・鼻・耳・舌・皮膚など）と大きく関係しています。また、頭脳線は運動機能を表す手のひらの中央の火星平原と接しており、運動機能に関係しているとされています。