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【実践】二人の新しい部下とのつきあい方をタロットカードで占う

タロットカード
 
自分の部下として新しく二人が入ってきました。
二人共大学を卒業したばかりの新卒です。
Aさんは男性、Bさんは女性です。
二人がどんなタイプなのか、見てください。

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この人どんな人?といった場合も大きなテーマである「これはなにか?」を問うカードを引きます。

自分自身を取り囲む人間関係の裏には多くの自分に対するテーマや課題、今の精神状況や過去に積み重ねてきた心の持ちようなどのあらゆる要因が隠れています。
それが積み重なり、ハッキリ動く形となって現れるのが人間関係です。

 

このクライントにとって、今の人間関係とはなにか?

ワンドのキング逆位置

 

解釈

まず、この人間関係の相談をしてきたクライアントご本人のことに関係する「何か?」でワンドのキングの逆位置が出てきました。

ワンドのキングは夢や情熱の出発点で成長するエネルギーの原点です。
そのキングが逆位置になっているということは、現時点でクライアントさんのエネルギーが低下している状況であるということが最大の問題点になっています。
話を聞く限りだと、仕事の面で多方面のタスクが一人に降りかかってきており、心身ともにいっぱいいっぱいというような状況で、その補佐として二人を採用した。ということでした。
この二人は後に解説していきますが、表と裏とが全く正反対のタイプの二人を引き寄せたことになります。

本来、ワンドのキングはその情熱的なエネルギーと壮大とも言える夢を持っており、上昇志向が高いタイプの人です。ですが、コインのような手順を踏んだり、途中のプロセスを気にする概念そのものが無いので、道のりの途中でエネルギーを使い果たしてしまう、ということもよくあります。

本来は高いエネルギーを持っているので、入ってきた二人の特性を上手に活性化させつつ、エネルギーを回復させていくということになりそうです。

ワンドのキングは何でも1人でやろうとする傾向があり、それが上手く行くか足を引っ張るかが正位置と逆位置
に現れる違いです。
クライアントのエネルギーが低下している今、いかに他者の持つ力を使い、小さい力を連結させて大きな力を動かすかという点ががクライアントご本人が抱える今のテーマです。

 

この人にとってAさんとはどんな人?

タロットカード

外部に及ぼす要因→ワンドのナイト逆位置
Aさん自身のパーソナリティ・ワンドのクイーン逆位置
内部に及ぼす要因→ワンドのペイジ

 

カードの読み方

まずAさんの方から見ていくと、Aさん自身を示すパーソナリティはワンドのクイーンの逆位置です。
今ひとつ自分に自信を持てず、やりたいことはあるのだろうけど、それをどうやって実現していったらいいのかがわからない。さらに言えば、自分は本当にこれをやりたいのかという迷いを生じさせやすいタイプなのだろうとクイーンのカードは告げています。

外部に及ぼす要因とは、周囲に与える印象や実質的な影響を表しますが、ワンドのナイトの逆位置で出てきています。
パーソナリティで現れたクイーンの逆位置は自分に自信が無いのではないか?という可能性を示していますが、それは周囲にも伝わるようで、どことなく若々しさや勢いが無いように感じるようです。
さらに、行動的にも自発的にどうというよりは、常に明確に目の前にやるべきことが無いと不安に感じる可能性があります。

内部に及ぼす影響とは、Aさんが世の中を渡っていく手段として、他者や自分で感じた感覚の受け取り方を表します。
ペイジの役割は自発的発信では無く、常に受動、受信であることです。

そして受けとったものを評価し、再びキングへと還します。
Aさんの場合は受け流すということがおそらくできないタイプであろうと考えられるため、言葉の選び方や指導、指示の仕方に注意が必要であると考えられます。
またペイジの特徴として細かい部分に気がつくという特徴を持っているため、細かい部分を気にする、または気になる可能性を持っています。

 

Aさんとのつき合い方 解釈

Aさんを活性化させるためには、段階的に細かいチャートフローを作って渡してあげることで、まず目の前に常にやるべきことを与えてあげることです。
細かいことに気がつく、気になるという面はそれをどう捉えるか?によって長所にもなれば短所にもなります。

特にAさんは今までの環境に新しく入ってきた要素であり要因です。
その環境に慣れている人にとっては気にならないものでも、新しく入ってきた人からすれば気になるところというのはたくさんあります。

自分が当たり前にできていることが新たに入ってきた人にはなぜ難しいのかを理解できなければ、その人の可能性やその環境そのものにあった新たな要素を潰してしまう可能性があります。

それと同じように、Aさんには新しく入ってきたからこそ気になる部分があるはずです。
ペイジのカードが指し示す通り、Aさんを通じて、クライアント本人がどう伝え、それがAさんにどう伝わり還って来るのかを検証することによって、ワンドのキングが指し示すカードそのものの意味「1人で突っ走る」という特性を緩和させることができるようになります。

Aさんを指し示すカードは全てワンドです。もともとは大きなエネルギーを持ち、不自由のない環境で生まれ育ってきたはずです。
ただ、いざ独り立ちの時期に差し掛かった時に、自分の持っているエネルギーをどう拡散させて行けばいいのかが解らない状況なので、じっくり育てていく方針で行けば後に大成する可能性を持っています。

ともすれば、Aさんは自信を持てないという問題を抱えており、それが現在を観る眼を上ではなく下に向けている原因にもなっています。
一つ一つのチャートフロー作成を通じ、段階的にできることを増やしてあげていくことによって、Aさん自身にも達成感や安定感が出てくる可能性があります。

 

この人にとってBさんとはどんな人?

タロットカード

外部に及ぼす要因→カップのペイジ
Bさん自身のパーソナリティ→コインのナイト
内部に及ぼす要因→ソードのキング

 

カードの読み方

一方のBさんですが、この人自身を指し示すパーソナリティにコインのナイトが出てきました。
ナイトが持つ役割とは、クイーンで広げられた可能性と選択肢を元にして実際に行動し、それをペイジへと普及させていくことです。
人物像として象徴されるナイトは非常に行動的で自発的です。

他の3つの要素をまとめるコインは総合的にバランスが整っており、エネルギー、感情、知識のバランスがきれいな円で整っていることが特徴です。
この要素が整っているからこそ、意図的に動かさなければ動かないはずの物質を動かすことができます。

Bさんのパーソナリティとしては自発的に行動的でかつバランスも良いので、即戦力として活躍できる可能性を持っています。

ただ、その反面、内部に及ぼす影響としてソードのキングが出てきています。
ソードには感情的な側面を考える概念が存在しません。
またソードは結合している部分を切り離すという特徴も持っています。
知識と経験、分離の出発点でもあるソードのキングは他のクイーンやナイトよりもよりハッキリとした分離を行い、強い影響力を持っています。
これが内部に及ぼす影響に出ているということは、Bさんは好き嫌いがハッキリしており、発する言葉も内部から外部に出てくるため、けっこうバッサリとした言葉を使いやすい傾向があるということが考えられます。
ですが、コインのナイトとソードのキングの組み合わせはあまり周囲にどう思われるかということを考慮しないため、カップのペイジが指し示す通り、周りがどう思おうがその印象をそのまま受け取るという度量もあります。

もっと簡単に言えば、Bさんは「人に好かれるために生きていない」というスタンスを持っているのだろうと思います。
絵柄として観るナイトのカードは、行動力を示す馬と鎧や武装した姿を指し示す若者として描かれていることが多いです。
その絵柄は自信を表し、勢いもあります。

 

Bさんとのつき合い方 解釈

ソードのキングは知識の出発点ですから、理解力もあり、自分で仕事をどんどん発見し、こなして行くでしょう。
問題はコミュニケーションの部分です。

物事をハッキリと言うことは時としては良いのですが、ともすれば災いを引き起こす可能性もあります。
外部に及ぼす影響に出ているカップのペイジはもう一つ別の側面を表しており、相談をしてきたクライアントに対しては従う姿勢を示しているとも考えられます。

つまり、Bさんは言うことを聞く人を選ぶ、ということです。

自発的であるということは反対に言えば我が強いということでもあります。

Bにさんは細かい指示を出すよりも、大きなテーマと一月単位程度のペースで達成する目標を与え、行動を起こす軸と範囲を決めた方が良いでしょう。
ソードのキングが持つバッサリ感を少しずつ緩和させていくことによって、ペイジの持つ受動的な側面を強化するとともに、Bにさんにとって居心地のいい環境を自分で創りだす能力を与えていくことです。

ともすれば色々なところでコミュニケーション的な問題が勃発するでしょう。
ですが、初めから制限をかけてしまってはBさんの持つナイトの行動力を奪ってしまいます。
ソードのキングは、成功でも失敗でも経験として蓄積していきます。
コミュニケーションに関しては、Bにさんにとって新しい知識を与えていくという意味合いも含め、初めはあえて失敗させてもいいかもしれません。
まずは知識と経験を蓄積させていくように導けば、後に変容していくでしょう。

Aさんは男性ですが内面は女性的で、Bさんは女性ですが内面は男性的です。
二人とも正反対のタイプですが、この両極端な人物を引き寄せたのは、クライアント本人にも加減というものを覚える必要があるためだと思われます。

ワンドにはもともと加減やペース配分という概念がありません。この両極端な二人の間で、初めは大きな揺れ幅の中で動かされることになるでしょう。しかし、徐々にその揺れを小さくしていくようにし、真ん中を見出すようにすれば、クライアント自身も今のあれもこれもという状況から抜け出すことができるようになるでしょう。

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