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価値観や感覚を共有するカップのカード。キングの正・逆位置はどう読む?

カップのキング
 
感情と繋がりを象徴するカップは横に広がり、勢いを付ける傾向性を持っています。
それは同時に、一つの空間や場を同じ感情や感覚を共有する事でまとめ上げるという形をイメージするとわかりやすいかと思います。
丁度アーティストのライブやイベント、お祭りなどで流れる空気感を想像して貰えれば感覚的につかみやすいかなと思います。

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カップのキングが創造する感情とは、他者や場所と繋がる感情の素材であり、きっかけです。

自分自身から見て、カップのキングが現れた時、対象となる人物や環境はある一つの感情を生み出す方向へ向かって進んでいくか、または既にある一つの大きなうねりを持っている可能性があります。

 

横に広がりを持ち繋がりを表すカップのカード

カップは同じ性質を持つものを受け入れ、歓迎しますが異質なものは排除しようとする傾向性を持っています。また、横に広がっていくため、何かに向けて上昇していくというよりは現状における満足感や充足感を重要視します。

それが環境に対して勢いを作り出していくのです。

自分自身に対してキングが現れるという事は、相談者はまだ、その環境の中に溶け込んではいない段階にあるか、心が一体となる感情や感覚的な繋がりがまだ存在しないという可能性が高いです。

そこにバラバラまたはまだ何者にもなっていない、個を全体としてまとめ上げる流れを創りだしてくために、カップのキングは未来よりも現在における満足感を重要視するよう求めます。

 

カップのキングが正位置で出る場合

正位置として出てくるカップのキングは相談者を受け入れている環境や人物を指し示しています。
対象となる状況において、相談者は中へと溶け込んでいく事は向こうも望んでいるので、容易でしょう。カップはその場の状況において、満足しつながっていく事を指し示すため将来を見据えた未来的志向はありません。

 

カップのキングが逆位置で出る場合

カップのキングが逆位置として出てくる場合、対象となる人物や環境は何らかの理由で相談者を受け入れることが難しいという意味合いを指し示しています。

例えば、全く見たことも触ったことも無い食べ物をいきなり口にすることは難しく、まったく好きでも無い、興味も無いアーティストのライブに行ったら、そう簡単にはノれませんよね?

この馴染めないという状況こそがカップのキングが指し示す意味合いです。
正位置でも逆位置でも、情緒の部分でまとめあげていき、横につながっていくという役割にはかわりはありません。なぜ、カップのキングが逆位置として出てきたのか?を考えて行く時、自分自身が受け入れがたい、または無いと思っている感情や感覚的な満足感、充足感は無いかどうかを考えていくための機会と取り、カードを読んでいきます。

 

正位置で出た場合のカップのキングの人物像

人物として観るカップのキングは、正位置の場合ロマンティストで、繊細な心の持ち主である。という印象を強く持たれる人物像を浮かび上がらせます。また、他者を引っ張るというよりも、他者と寄り添いながら、相手のペースに合わせて歩いて行くような協調性と柔和性を持ち、居心地がいい人、安心感のある人という印象も強く押し出す場合があります。

その反面カップには未来を見据えるという価値観やグイグイと引っ張っていくという前に出たり、上へと昇ったりする事自体を望まないので、決断力に欠ける部分が時折あるでしょう。

 

逆位置で出た場合のカップのキングの人物像

逆位置として出てくるカップのキングは、温和であることは変わりは無いものの、優柔不断という印象が前に出やすい傾向を持っています。本来は感情の共有と感覚的な感度が優れているカップのキングですが、現実的にそれらを活かしていくためには、自信が必要になってきます。キングの逆位置はその自信の無さが現れた結果、本来持っている資質が器の中に閉じ込められている状態になり、外へと繋がりを創りだす事が出来ません。

人見知りも激しく、新しい物事や人を受け入れるのに時間がかかるでしょう。

感情が器の中に閉じこもっているので、自分が今何を感じているのか?が自他共にわかりにくいという課題も残るため「なに考えてるかわからない」という印象をもたれる可能性も高くなります。

 

カップのキング、そのものの意味

カードそのものの意味としては、カップのキングは感情と感覚の共有を伴う出発点です。
これは、表現をするという行動を伴う事に繋がります。
カップのキングは自分の内側に存在する見えないけれども他者と共有出来る自身の感情を器から外へと開け放し、流れていくことで他者と繋がりを求めます。

カップのキングが正位置として出てくる時、今、開け放たれようとしている感情や感覚は表現を通して、共有者が見つかる可能性がある。という事を指し示しています。
逆位置として出てくるのであれば、表現を伴う感情の出発点がそもそも他者を受け入れる事が出来ないということや、自信が無くて閉じこもっている物事を指し示しています。

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