物事が形になる…タロット小アルカナ：コインの3・剣の3の意味

コインの3の解釈

3の数字まで来ると、他者へと与えるエネルギーはかなり大きなものになります。４番はより大きなエネルギーや存在へと判断を委ねていましたが、3の数字は外へと打って出ます。

すべての要素をまとめるコインのカードは生産性を表す3の数字に関する物質的な側面を強調します。

3の数字は表現という意味合いも持つため、それが形になる事も表します。

生産するということは形が無くイメージ上にしか存在しなかったものに実質的な形を与えることになります。
それは何も、ものとは限らずサービスや知識である場合もありますし、ノウハウ的な物事かもしれません。

またコインのカードは連鎖性もあるので、一つが成功する事によって連鎖的に成功していくという意味合いを表す場合もあります。

3番の数字は打って出るという特性を持ち、安定を求めるよりは絶えず生み出し続けるという傾向を持っています。生み出すというエネルギーは非常に強いエネルギーなので他者へ与える影響も強くなり、何かを牽引する事もあります。

コインの3の正位置

コインの3番が正位置として出てくる時、連続的な発展が期待できるという兆しを意味します。
また、成果が出る時なので、いままでまとまりの無かったものでもまとまりが出てきます。
コインは形を伴うので、物事は着実に進展していくでしょう。

連鎖的な反応を表すという側面から見ればそれは昔から受け継がれている伝統を意味する事もあります。

工芸やものづくりに関してはこのカードは成功を意味します。

コインの3の逆位置

逆位置としてコインの3番を引いた時は、この連鎖的な反応と進展が止まっているという事を意味しています。

本来もっている良さが失われている状態です。

成果が出ないと悩んでいる時はその背景に過去に出来た実績に囚われている場合があります。
生み出すというのは絶えず未来に向かっていくので、逆行しているような状態です。

実績といった面では応用できていない事が起因して発展性が無い場合もあります。

同じことを続けるという行動は４番であれば有効ですが、3番の場面ではそれは障害になります。

剣の3の解釈

剣の3番は切り捨てていく事によって、生産性を生み出そうとします。
タロットカードにおける3の数字というのは選択肢が出てくる場面でもあります。小アルカナは数字が下っていくごとにエネルギーが大きくなり、よりシンプルな形へと成長していきます。

何か一つを選ぶという事は同時に他の選択肢を捨てるということでもあります。
剣のカードは知識と経験にもとづき、数ある選択肢を消去法で切り捨てて行き、一つの方向へと定めるのです。

絵柄が重視されたカードでは剣の3番は中央に描かれたハートに三本の剣が突き刺さっているモチーフがよく描かれていますが、これは実生活の中でも後悔したくないという観点から中々選択肢を一つに絞れないという経験とよく似ています。

一つに絞るというのは、他の選択肢に存在しているであろう可能性も一緒に切り捨てる事になるのである種の苦しみを伴うのです。

ですが、剣には本来感情というものが存在しません。

そういった意味でも感情や感覚を示すハートが傷ついても剣の場面単体だけを見れば気がつかない可能性もあるのです。

一つの方向へと定め背景には苦しみも存在しているということを心の隅に留めておくとこのカードは色々な読み方が出来ます。

剣の3の正位置

剣の3番が正位置で出てくる時、まず退路を断つという意味合いが強く出ます。
その結果方向性はひとつに定まり、連鎖的な生産をもたらす可能性の方向性もひとつに絞られます。
言ってしまえば、これから歩む未来が確定したと言うことになります。

他の選択肢を捨てる、切るという観点から発展させるための痛み分けや整理をつける、離れると行った方針的な意味合いを示す事が多いです。

人格的にはシビアな人で気持ちを制御する傾向が強く出ている人を表します。

剣の3の逆位置

逆位置として出てきた場合、どちらかと言えば苦痛が強調されて表れます。
特に気持ちの上では無関心。つまり選ばない。という選択を取った時にもこのカードは表れます。
もしも恋愛の問題に関してこのカードを引いたのであれば、関係性を発展させること自体に関心を持っていない状態を意味します。

また良かれと思ってやった事が帰ってトラブルを生む時もこのカードは表れます。
その原因は方向性を一つに定めていないためまとまりが悪くなるからです。

切るという剣のもつ側面が強調されると、断定した事によって別れが起きる場合もこのカードは逆位置として出てきます。

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