つながりと発展…タロット小アルカナ:カップの3・ワンドの3の意味
カップの3の解釈
横方向へと感情や感覚を通してつながっていくカップのカードにおいて3の数字は、一体感というものを生産、発展させていく事を求めます。
また、愛着のあるものが引き金となり、他のものを引き寄せる等の意味合いも表す場合があります。
カップのカードは理性や知識ではなく感情でつながるので、共感していることが大事になります。3の数字はひとつの物事をきっかけとして絶えず生み出す力を得るので、何か一つ共通するものがあれば、そこを皮切りとして末広がりに広がっていく傾向性を表しています。
恋愛においては共通点や共感性を考えれば良いカードに感じますが、このカードはどちらかと言えば女子会のように恋愛の価値観が一緒の人との繋がりを指し示す場合が多いです。
もちろん、異性との間でも恋愛の価値観に共通点を見出すことは出来ます。
カップの3番はどちらかと言えば共感で物事選び決めていく傾向性を持っているので多くの人が向いている方向に足並みを揃える傾向が強くなります。
決定力という意味では剣やコインに比べると弱いですが、大きな主流を作り出す可能性を持っています。イメージしすいのは流行です。
多くの人の共感を得ることによって、同じようなスタイルの人が増えていく様はカップの3番が持つ共感性による生産と発展の特徴を反映させた現象と言えます。
カップの3の正位置
カップの3番が正位置で出てくる時は、調和という関係性から物事が発展していきます。
気持ちが通じ合う事によってカップの3番は生産性を加速させ発展させていきます。
このカードは単体や個人ではなく複数人が集まることによって説得力や権力など他者へ与える影響力を持っていきます。
それは社交の場という場所的な意味合いを指し示す事もあります。
カップの2の逆位置
逆位置として出てくる場合、環境に振り回される可能性を示します。
また、共感、共通する複数人が決定打となるカードなので、一人で決めるという事はこの段階ではまだ出来ません。
共通点から発展性を生み出すカップの3番において逆位置は共通する部分が無い、または気持ちが通じあっていないという状態を指し示す事があります。
というよりも多くの場合気持ちが通じていない事を表す事が殆どと言ってもいいかもしれません。
ワンドの3の解釈
ワンドの3番はアイディアが生まれる場面です。
物やサービスは、まずアイディアから全てが生まれます。
アイディアの下には問題と欲求という要素があり、そこからイメージとして成長していき、ある地点でこうしてみればいいのではないか?という工夫するポイントが出てきます。
その間、出てくるアイディアはひとつとは限らず、無尽蔵に休みなく生まれ出てきます。
ワンドの3番は発展という言葉は増殖という言葉に変わります。
問題や欲求を燃焼素材として、色々な考えやイメージが感覚的に増殖していくのです。
ワンドのカードにおいて3番の数字は、加速素材になるので、この動きは絶え間なく続きます。
問題はワンドのカードにおいては感覚的な事がほとんどなので言語化することが出来ないという点です。
また現実的か非現実的かはこの場面ではほとんど関係しません。
絶え間なく生み出し増殖させていく事が大事なので、実用的かどうかというのは、ワンドにおいてあまり重要な要素では無いためです。
ワンドの3の正位置
ワンドの3番が正位置として出てくる時、アイディアが生まれるという意味合いが強くでます。
それも感覚的に果てしなく産まれてくるので、感覚的には興奮状態やちょっと浮足立ったような印象を周囲に与えるでしょう。
また次、次と行きたがる傾向性もあるので、成果が出たらすぐに次の段階へと移ろうとするスピード性を表す場合もあります。
絶えず生み出し、現実か否かが関係しないワンドの3番は時に大胆な発想を与えることもあります。
ワンドの3の逆位置
逆位置として出てきた場合は、その発想やアイディアには子供っぽさを強く感じるものである場合があります。
また人格的にも子供っぽい印象を与えている場合も、ワンドの3番は逆位置として出てきます。
決して悪いことではないのですが、発想が単純でかつなんの生産性も無い場合も逆位置として出てきます。
気持ちとして浮き足立っている事には変わりなく、注意力が散漫になりやすい傾向を持っています。
その結果、周囲としては安心できない状況が続く可能性があります。
良くも悪くも連鎖性を持つため、それが悪い方向へと向かうと、周囲に与える影響も不安の要素が強く出るのです。