不思議な手相(1)知恵の力ソロモンの環。人差し指の付け根を囲むような線がソロモンの環
手相には生命線や感情線、頭脳線、運命線といったメジャーな線から、結婚線や財運線というような人生や未来の生活に直接的に影響を及ぼす線、また皺や線によって作られる紋というものが数多くの種類あります。
最近では例えば「ますかけ線」といって、親指と人差し指の間の知能線と生命線が始まる場所から、手のひらを横断して一直線に伸びる珍しい線なども、よく知られるようになりました。ちなみに、ますかけ線は徳川家康がこの線を持っていたと言われ、幸運を掴んで離さない相なのだそうです。
こういった珍しい線、不思議な線や紋をいくつか見てみましょう。
持っている人がきわめて少ないと言われるソロモンの環
古代イスラエルのソロモン王は、占いをはじめとした様々に神秘的な事柄によく登場する人物です。ソロモンは紀元前10世紀に古代イスラエル王国の王として在位したとされ、その在位中は王国の最盛期を迎えたと言われています。
ある日、神がソロモンの夢枕に立ち「何でも願うものを与えよう」というと、彼は「知恵」を願いました。神は喜び、知恵を授ける「知恵の指輪」と、そしてさらに多くの様々なものをソロモンに与えたのです。
ここからソロモン王は知恵のシンボルとされ、占いなど見えないものを見たり理解したりする神秘的な事柄に影響をもたらしたのだと思います。
このソロモン王にあった手相が「ソロモンの環」と呼ばれるもので、持っている人がきわめて少ない大変珍しい相なのです。
ソロモンの環は偉大な知恵と力を持つ手相!?
ソロモンの環はどこに表れるかというと、人差し指の付け根を取り囲むようにして、環のかたちの線として刻まれます。一本の線の場合から二重三重と重なって刻まれている場合もあるそうです。
人差し指の下のふくらみは「木星丘」と呼ばれ、主に野心や権力に関する想が出る場所です。
ですから、人差し指の下、木星丘の上の方に出るソロモンの環は、大きな権力に関係する手相だと言えるのでしょう。
もともと線の出にくい場所ですから、ここに出るソロモンの環は珍しい線であり、知恵のシンボルであるソロモン王の神秘的な第六感や知恵の力と、古代イスラエルを最盛期に導いた偉大な権力を秘めた手相とされているのかも知れません。
ただ、ソロモンの環の手相は持っている人が少ないことから、データ的にもあまり良くわかっていないことが多く、動植物や鉱物など自然界の様々なものと会話し意志を通じる能力を持った人の手相である、というような話もあります。