小アルカナではどんなことが占えるの？～タロットカード詳細解説３

 
タロット占いにおいて、小アルカナと大アルカナはどのような違いがあるのでしょうか。

ここではその違いを含め、小アルカナカードの構成と意味について学んでみたいと思います。

小アルカナは日々の暮らしや心の変化を浮かび上がらせる

大アルカナが人生において出会う様々な物事や出来事、精神的なパワーなどを表しているとすると、小アルカナは何を表しているのでしょうか。大アルカナの人生に対して、小アルカナは毎日毎月の暮らしと、そこから影響される心の変化や浮き沈みを表しているとされます。

数字のカードは、過去・現在・未来において直面した、また起きる可能性のある出来事や心の動きを浮かび上がらせ、それに対するヒントを与えてくれます。

また、人物が描かれたコート・カードは過去・現在・未来の自分自身や出来事のポイントごとに登場する人、その人がもたらすことなどを象徴します。

スート×数字、スート×人物

「剣」「杖（棒）」「聖杯」「金貨（硬貨）」4種類のスート（組）には、それぞれに表す意味がありますが、小アルカナは数字のカードも人物のカードも、このスートごとに意味が異なってきます。つまり、スート×数字、スート×人物の異なる意味や表すものがあるということです。

それでは、1から10までの数字にはどのような意味や象徴があるのでしょうか。これも様々な解釈や解説があるようですが、代表的な意味を簡単にご紹介したいと思います。

数字が持つ代表的な意味

１．スタート、始まり

「１」は物事の始まりであり、新たな展開のスタートです。スートごとにその時に必要な心構えや状態などを表します。

２．少し進んだ状態、二つのバランス

「２」は物事が少し進んだ段階の状態を表し、または二つ（二人）の間の関係性やそのバランスも表します

３．成長・発展、第三者

「３」は２からさらに進んだ成長・発展の段階です。または第三者やグループの存在や関係性も表します。

４．安定、休止

「４」はスタートからの一段落、安定や休止、とりあえずの完成または中断や行き詰まりを表します

５．修正・現状打破、思わぬ急変

４の安定、休止からさらに上を目指すための修正や現状打破、または思わぬ急変を表します。

６．過去の結果、これまでの成果や報酬

過去の結果やこれまでの成果・報酬などをどう活かすかを表し、再びバランスを取り戻すことも表しています。

７．客観的判断、状況の改革

物事を客観的に眺め判断し、まだ残る不満や課題への対処を表します。またそれによる転換や改革も表しています。

８．変化、完成への始まり

７の判断や改革を受けて、心や気持ち、状況の変化などを表し、また、完成に向けた始まりも表します。

９．達成の一歩手前

物事が完成する一歩手前であり、ここを通過することで努力が実を結び達成することを表しています。

１０．達成・完成、次のステージの始まり

達成し物事が完成することを表します。同時にそれは新たな始まりであり、次のステージへの入口でもあります。

小アルカナによって深い解釈が可能に

小アルカナは占いたいテーマに対して、その過去・現在・未来や日々の流れを読み取ることができます。タロット占いでは、大アルカナだけでなく小アルカナも使うことにより、より深い解釈ができるようになるわけです。

すべてのカードの意味をいっぺんに覚えるというのはなかなか大変ですが、スートの象徴する意味と、数字の流れと意味、人物の表す意味を掛け合わせ、そこから浮かぶものを読み取るようにすれば覚えやすいのではないでしょうか。

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