占い好きで有名な国、日本
ヨーロッパ生まれの西洋占星術は有名ですが、古代の倭の国(現.日本)の占い事情はどのようなものだったかご存じですか。
日本人は世界の中でも最たる占い大国、占いを信じる人が多いとされています。
占い熱は年齢とともに冷める
国内における近年の調査によると、年齢が上がるほど、占いを信じる割合が減っているのだそうです。
また、男性より女性のほうが、いずれの年代も、占いを信じる人の割合が7割ほども多くなっています。
とは言うものの、国民平均すると、老若男女を問わず国民全体の4人に1人以上は占いを信じるということですから、やはり占い好きさんは多いといえます。
占い大国は、占い先進国だった!
そのように、世界でも稀な占い大国の日本ですから、新しい占いが生み出されては、次々ブームになっていて、いつでもインターネットで楽しめる状況です。
なんとインターネットサイト上におけるカードゲーム感覚の、『タロットカードめくり』などもあるようで、現物がなくても知識がなくても気軽に遊べる点が人気のようです。
日本人はいつから占い好きになった?
弥生時代から古墳時代、奈良時代にはなんと古代中国で流行った『亀卜』が盛んに行われ、更には平安時代、政治に利用されていたのだそうです。
『卜部』といういわば亀卜を行うのが専門の職の人達がいまして、亀の甲羅を用いて吉凶判断を行うのを主な仕事としていました。
『徒然草』の作者の吉田兼好は本名を卜部兼好というそうですが、やはり神職に関連する出自ということです。
亀卜は神の意思を伝えるとされていて、神奈川県で、古墳時代後期の亀卜用途に使用された亀の甲羅が見つかったり、亀卜の座といわれる四角い石が、京都府の御所の紫宸殿といわれる主要な殿舎へと続く廊の床下にあったりしました。
亀卜の座ではもちろん、亀卜が行われたということです。平安時代の紫宸殿といえば、帝の起居している場所でしたので、非常に重要視されていたと考えられています。
その他に、古代中国から伝わった占い、『陰陽道』を司る人たちも居ました。こちらは、現代でいうところの『陰陽師』シリーズ著作などによっても有名です。