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ククルカンの神殿…メキシコのピラミッドはマヤ文明の遺跡?

メキシコピラミッド
 
ピラミッドといえば、エジプトの3大ピラミッドが有名であり、大抵の人は「エジプト特有のもの」と捉えているのではないかと思われます。しかし実際には、エジプト以外にも、ピラミッド建築は存在しています。その中でもメキシコにあるピラミッドは、古代マヤ文明の遺跡として有名です。

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マヤ文明とは

マヤ文明は、中央アメリカ(メキシコ東南部)のグアテマラやベリーズといった地域で、かつて栄えたといわれている文明です。マヤの語源は古代メキシコ先住民の言葉であり、「周期」や「時間」がもとの意味である、とされています。マヤ文明の痕跡が発見され、本格的な研究が始まったのは、19世紀松から20世紀後半という比較的近年になってからであり、まだ全貌の解明には至っていませんが、一般的にはエジプトのピラミッド建設時期と同じ位の時期、紀元前4500~4600年頃から栄えていた、とされています。

 

マヤ文明と他の文明との違い

エジプトと同じくピラミッド建築が発見されたマヤ文明ですが、いくつかの謎は未だ解明されていません。代表的な謎が、「なぜ文明が栄えたのか」というところです。歴史的に文明が誕生するには、3つの条件が必要とされています。ひとつが「大河の周辺であること」、いまひとつが「車または車輪が発明されていること」、そして「金属が発明されていること」です。エジプトや中国などの同時代の文明では満たしている「文明反映の条件」について、マヤ文明では発見されていません。地理的にもマヤ文明は、他と違って密林の中に忽然と存在していた、とされています。

 

チチェン・イッツァのククルカンの神殿

マヤ文明にあるピラミッドは、「ククルカンの神殿」といわれています。ククルカンとは、マヤにおけるもっとも権威の高い神の名前で蛇の姿に羽毛をもつ存在とされています。ククルカンを祀るための神殿が、ピラミッドの形で建築されて今も残っています。もっともその高さは約24メートル程度と、エジプトの大ピラミッドには及びませんが、石を積み上げるようにして建築されているところや、周辺に守護獣と思しき像が作られているところなど、エジプトのピラミッドと同じようなコンセプトで作られていることが推測できます。建築には、高度な技術力や膨大な工数が必要であることもエジプトのピラミッドと同様であり、目的や建築方法の解明には至っていません。このピラミッドを含むマヤ文明の遺跡は、1988年に「チチェン・イッツァ」の名称で、世界遺産に登録されています。

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カテゴリ: その他

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