謎の「未来人」ジョン・タイターとは何者か

 
数多くのSF映画や小説をはじめとして、アニメや漫画、ドラマ等のあらゆるメディアにおいて、過去や未来を自由に行き来できるキャラクターが、数多く描かれています。さらに、科学の世界でも、アインシュタイン博士の相対性理論を根拠とした、三次元世界にもうひと軸、時間軸という要素を追加した、いわゆる四次元世界の探求が、今も続けられています。

こういった状況を背景に、未知の時空、つまり未来や過去、さらには宇宙からの訪問者であると名乗る、自称「時空を超えた者」は、常に一定の頻度で登場します。中でも近年伝説的な知名度を持っているのが、ジョン・タイターです。

インターネット上に現れたジョン・タイター

ジョン・タイターというキャラクターが登場したのは、それほど昔のことではありません。彼は2000年、つまり21世紀になったときに、突如インターネットの世界に現れて、瞬く間に世界的にその名を知られることになったキャラクターです。

あくまでもネット上の人物であり、実在するか否か、国籍は何処なのか、性別はどうなのか、といったところは、十数年経った今も、明確には判明していません。しかし、いくつか彼の（または彼女の）属性を示す材料は、彼がインターネット上に残した情報や、その後に広まった、半ば都市伝説ともいえる情報の中から、伺い知ることができます。

10年余りで伝説となった「未来人」

彼が現れたのは、2000年当時のアメリカの大手掲示板であり、その後も複数の掲示板やチャットで、ジョン・タイターを名乗るキャラクターが、さまざまな情報を発信していた、といいます。

インターネットに残した情報であるだけに、ジョン・タイターの発信内容の一部や、発信の際にインターネット上にアップした資料の一部は、今も複数の掲示板やチャットに、情報として残存しています。これが何を意味しているか、といいますと、数十年経過して、さまざまな調査技術が進歩した現代において、彼の発信内容や資料が、検証可能な状態であることを示しています。

ジョン・タイターという謎の人物が発信した内容が、真実に基づくものなのか、それとも単なる妄言の類なのかは、まだまだ調査が必要である、ということです。

また彼は、その姿を見たものがいなかったり、インターネット登場後の時代ならではのキャラクター設定であること、しかも現代大国といわれる数少ない国のひとつであるアメリカ発のキャラクターであることから、政治的な意味合いを含めて、さまざまな憶測を呼んでいます。

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